千里山会の会誌『千里山』には第3号から漫画を投稿させていただいている。その翌年くらいから会誌編集のお手伝いをするようになり、平成15年(2003)の総会でホームページの開設を提案。翌年の第8回総会前、平成16年(2004)9月頃に公開に漕ぎつけた。(「eぎゃらりー川口」を立ち上げたのが2002年11月だから、僕自身html作法をある程度理解するようになった頃だ。)
その後更新を進めたが、平成18年(2006)頃から僕個人の仕事が立て込んだり、また別府への転居なども重なり、会誌8号のアップロードを境に更新を怠る日々が続いた。その間も、会誌『千里山』は途切れることなく毎年発行されてきた。僕も千里山漫画は毎年投稿させてもらった。
平成29年(2017)大学を完全退官し時間の余裕も出てきたので、会誌アーカイブスの更新作業を再開しようと覚悟を決めた。会誌8号までは軽量化のため、全ての記事をシンプルテキスト化しページを作成してきたが、昨今ネット環境も変わってきたこともあり、いっそPDF掲載にしようと考えた。自炊代行業者の存在を知り、テスト的に会誌9号を解体スキャン。そのPDFファイルを小分けにして目次ページからリンクを張る方法で昨年(2019)8月に会誌9号をアーカイブスページにUP。13年振りの更新だった。
その後第10号以降を少しずつアップしてきたが、今年に入り新型コロナウィルスの緊急事態が発生。お陰で日本武道館の月刊「武道」誌が2か月合併号になったり、「書写書道」が1か月休刊になったり。「この機しかない!」とガーッと作業を進めた。結果、5月16日にようやく既刊分、第22号までをアップすることができた。「ついに追いついたぁ!」の思いだ。
20年を超える会誌『千里山』の歴史をインターネットで公開する意義は大きい。会員も高齢化が進み、今後のことは予断を許さない部分もあるが、《懐かしく良き時代の千里山》の記録を少しでも多く、かつ広く後世に残そうという会員の皆さんの共通の願い……微力ながらそのお手伝いができて大変光栄に思う。
近未来に「千里山会」が完結することがあれば、サイトを丸ごと公共の機関の管理に委ねられないかとの思いもある。少なくとも会誌アーカイブス部分だけでも。吹田市立博物館とか、千里山・佐井寺図書館とか…。
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